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栗東よしおか小児科の院長ブログ

滋賀県栗東市で小児科医院を開業しています。小児の発達、小児の病気、開業準備のことなど書いてます。

年末年始の診療に関して

こんばんは。滋賀県栗東市の「栗東よしおか小児科」の吉岡誠一郎です。

 

SNSでは告知しましたが年末年始診療のお知らせです。以下のように、大晦日と元旦以外は12/29から1/3まで午前診療します。1/4からは通常診療となります。

 

受付は通常通りで朝8:45から窓口とアイチケット(インターネット)ともに開始となります。アイチケットからは11:45まで、窓口は12:00で受付終了となりますのでご注意ください。

 

何とかスタッフ、薬局など多方面の協力を得られ、年末年始診療が出来ることになりました。本当は夜診ももう少ししたかったのですが、これが今の精一杯です。近くに休日診療所もありますが、そのサポートになればと思っております。どうぞ、ご利用ください。

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ロタ腸炎に五苓散は期待できないので必ずロタワクチンは接種しましょう!

こんばんは。滋賀県栗東市の「栗東よしおか小児科」の吉岡誠一郎です。

 

長らく猛威を振るっていた感染性胃腸炎がようやく収束してきたようですね。いちいち検査はしてませんが、おそらくノロウイルスでしょう。五苓散坐薬が大活躍で、1人だけ十分に効かずに入院となりましたが、点滴になったのもその1人だけであとの全員によく効いてくれました。通常なら確実に点滴になるような嘔吐の仕方をしてても五苓散で回避出来るのだから、もっと普及すれば良いのになあと思います。

 

で、年が明けて暖かくなるにつれて増えるのがロタウイルスです。ロタとノロは症状が少し違います。ノロは最初の嘔吐がひどいところを乗り切って下痢が出てくれば治っていくことが多いですが、ロタは下痢がひどくて脱水が進みます。五苓散は下痢には効きません。つまり、ロタには五苓散は効かないということです(まあ、ロタの嘔吐には効くと思いますが)。

 

ですから、これからワクチンデビューする赤ちゃんは遅れることなくロタワクチンを必ず始めましょう。これからの季節、乳児期早期にロタにまともにやられたら、ひとたまりもありません。という当院もまともにワクチンをネット予約しようとすると3-4週は埋まってます。デビューの方は早く受けられるように調整するので、お気軽に直接電話で御予約下さいね。

早めになおしたいときには漢方薬を使いましょう

こんばんは。滋賀県栗東市の「栗東よしおか小児科」の吉岡誠一郎です。

 

ときどき、週末旅行なので早めに来ましたといって来院される方がいます。残念ながら、普通のカゼ(ウイルス感染の)などに対しては早く受診して風邪薬を始めたからといってひどくならないとか早く治るというものではありません。風邪薬で咳や鼻水が軽くなって、栄養がとれて、免疫力がアップしてというかなり回りくどい経過を考えれば多少は早く治るのかもしれませんが。基本的には続くときは続きますし、悪くなるときは悪くなります。

 

とはいえ、そう突き放すのも何なので、そういう方には漢方薬をお勧めしています。薬自体が西洋薬のような症状そのものをターゲットとしているのではなく、体全体の調子を整え、免疫力を上げるように働くからです。つまり早く治るようになるんじゃないかってこと。

 

そう勧めると最初っから、「え?漢方なんて飲めないと思います」と言われるご家族がいますが、薬は子どもが飲めると思わないと飲めませんし、効くと思わないと効かないです。信じるものが救われるのです。意外に飲んでくれるもんですよ。

胃腸炎に五苓散。

こんばんは。滋賀県栗東市の「栗東よしおか小児科」の吉岡誠一郎です。

 

腸炎が流行ってます。なかなか減りません。今日も何人もの方に、口渇の有無を聞いて、五苓散坐薬を入れて、帰って何度もまた嘔吐しだしたときのためのナウゼリン坐薬を処方し(五苓散坐薬は自家調剤なので処方が出来ません)、経口補水療法(お茶や白湯ではなくOS1とか塩分と糖分が入ったものをちょびっとずつ飲むこと)の説明をしています。

 

この度の流行り腸炎は口渇を保ったまま嘔吐(嘔吐しながらも飲みたがる状態)が続くことが多いようで、五苓散はよく効いているようです。今のところ五苓散坐薬を入れて帰った患者さんで、嘔吐が続き再診された方やナウゼリンが必要だったという方は聞いてる範囲でおられません。

 

家族全員に拡がってダウンしているご家庭も多いようで困りますね。潜伏期は1-3日くらいなので、家族に胃腸炎が出た場合、すかさず五苓散内服を始めておいて(市販薬ででも)、予防か軽症化させるという手も良いのではと思います。

ワクチンの接種間隔にご注意を!

おはようございます。「栗東よしおか小児科」の吉岡誠一郎です。

 

報道でも今年のインフルエンザ流行がまもなくということを言われ始めてますが、当院でも連日多くのインフルワクチン接種をしています。中にはいつも行くかかりつけ小児科で締め切られてしまい、初めて当院を受診されて接種される方もしばしばおられます。そこで気を付けていただきたいのは接種間隔です。現在の日本では、ワクチン接種後は一定期間(生ワクチンは4週、不活化ワクチンは1週)を空けないといけません。当院かかりつけでずっとうちで接種されている方ならカルテで気付きますが、他院から来られる新患の方は気を使います。問診票に1ヶ月以内の接種歴を聞く欄にちゃんと書いててくれてれば良いですが、あまり読まずに「いいえ」に◯する人もいるでしょう。

 

現在までのところ、うちでは開院以来そういった誤接種は一例もありませんが、直前に気付いたことは何回かあります。また、他の小児科で生ワクチンの10日後くらいにインフルワクチンを接種されてる方を最近見かけました。実際に世界の多くの国にはこんな決まりはなく、翌日に別のワクチン接種したって効果も副作用リスクも変わらないんですけど(同時接種が良いことになってるんだから当たり前なんですけどね)。薬品の添付文書に正式に記載があるので、それから外れた使用で副作用が発生した時には救済制度(補償)が受けられなくなる可能性があるのです。

 

前回接種からの間隔はワクチンの種類(生or不活化)により違いますが、4週空いてればまず大丈夫です。4週以内なら問診票に忘れず記載すること、心配なら接種する医療機関に自分から確認すること。特に普段ワクチン接種をあまりやってない小児科以外の医院で子どもの接種をされるときは十分注意しましょう。

ブログを通して伝えたいことは

こんばんは。滋賀県栗東市の「栗東よしおか小児科」の吉岡誠一郎です。


今までで一番間隔が空いてしまったのではないでしょうか、久しぶりの更新になります。体調を崩してしまったのと、ここのところ外来がすごく忙しくなって、なかなか書けませんでした。

 

このブログがもっとプライベートの出来事を書くものだったり(以前はそういう記事も時々ありましたが)、匿名だったらもっと気軽に書けるのでしょうけど、私が何を食べたとか何処へ出かけたとか誰も興味ないでしょうし、本名で患者さん方に少しでも参考になることを書こうとするとそれなりの時間がかかります。一つの記事に最低でも一時間はかかるし、それ以上かかって書いて、結局、不適切と判断してボツにすることもしばしばです。

 

とはいえ、エビデンスにとらわれ過ぎると私個人の意見では無くなっていくし(単なるウェブ教科書になってしまう)、裏どりも何もせず書くととんでもない間違いを書きそうになるので(実は過去にチラチラあった)、その辺はバランスをとりながら。

 

ブログを通して、私のこだわりや考え方や性格が伝わって、受診するかの判断材料としてもらえれば良いなと思っております。

咳を減らすには空気の加温加湿の両方が重要です!

おはようございます。「栗東よしおか小児科」の吉岡誠一郎です。

 

咳というのは本来気道に貯まった分泌物(痰)を押し出すためにするもので、気管支炎や喘息の時にはその痰が増えたり気道が狭くなることで、咳が増えて、逆にその咳で身体がしんどくなるわけです。治療はいかに咳の原因になってる痰を柔らかく少なくするか、狭くなってる気道を拡げるかということになります。前者の痰を柔らかくすることについて出来るだけ吸気の湿度を上げて水分を供給することが重要になります。前置きが長くなりましたが、今回はこの吸気の加湿について。

 

中学校の理科の話になりますが、一定の空気に含むことが出来る水分量(飽和水蒸気量)というのは決まっていて、そのギリギリまで水分を含んでいれば湿度100%ということになります。その飽和水蒸気量は気温が高くなると上がっていきます。wikipediaによると10℃で9g/㎥、20℃で17g/㎥と倍近く違うので、10℃で湿度100%でも20℃に気温が上がると湿度は50%まで下がってしまうのです。

 

つまり、どれだけ外が雨で湿度の高い日でも、寒くてエアコンで空気を温めた時点で乾燥した空気になっちゃうのです。では、あまり暖房を使わずにコタツに首まで潜って室温を上げなければ良いかというとそうでもありません。人間の身体は37℃あるので呼吸で体内に入った空気は37℃に向かって温められます。ですから、湿度が高くても冷たい空気を吸うとその温度差で余計に体内で乾燥した空気になってしまいます。

 

というわけで、寒い時期の咳の治療は空気の加温加湿が重要で、そのどちらか欠けても気道内は乾燥して痰が硬くなって咳がひどくなりますよっていう話でした。部屋は暖房だけでなく加湿器を、外ではなるべくマスクをして吸気を温めるのをお勧めします。