こんばんは。滋賀県栗東市の「栗東よしおか小児科」の吉岡誠一郎です。
おむつかぶれに続いて湿疹の話です。乳児湿疹(アトピー性皮膚炎含む)はどの時点からでもしっかりステロイドを使って症状を抑え込んで、症状が出ないようにゆっくり減らしていくことで治していけます。
しかし、たくさん患者さんを診てるとやはり治療は早いほど良さそうです。月齢が少ない子ほど抑え込むまでが短期間で済み、減薬も早めのテンポで落としても再発せずに保湿剤のみまでもっていけます。自分的には離乳食が始まる5ヵ月までにある程度抑え込んでおくのを目標にしています。
だから、早く受診して欲しいです。赤ちゃんの顔でも首でもお腹でも、「あ、ここだけ赤いな」って思ったらほぼ湿疹です。そこにヒルドイドやプロペト(ワセリン)をどれだけ塗っても一ミリも効きません。保湿剤(ヒルドイド、プロペトなど含めて)は、赤くなったところ、すなわち炎症には効かないのです。だからステロイドを使うしかありません。
湿疹に対して長い間保湿剤だけ塗って様子を見ていたという方がよくいます。保湿剤は湿疹が発生しないようにする予防薬です。顔や首など赤くなった部分が治らず続くときは、早く病院へ行きましょう。