栗東よしおか小児科の院長ブログ

滋賀県栗東市で小児科医院を開業しています。小児の発達、小児の病気、開業準備のことなど書いてます。

あなたに伝えたい

伝わってなければ説明してないのと同じだよ。

医者になって数年した頃に尊敬するある先生に言われた事です。

 

熱性けいれんを繰り返す子には、2, 3回目以後くらいから、熱が出たら前もってけいれん予防の坐薬を入れるようにする事があります。

その時も、私が発熱に気付いたらすぐにけいれん予防で坐薬を入れるように説明して、坐薬も渡しておいた患者さんのお母さんがいたのですが、熱が出てその先生(開業医)の外来を受診した時に、坐薬を入れておらず、入れないといけない話も知らなかったとの事でした。

その先生から、その件を後で聞かされて、ちゃんと説明しましたよと反論してしまったのですが、「説明してたとしても、伝わってなければそれは説明してないのと同じことだよ」と言われて反省しました。

 

それからは患者さんに話す時、どのくらい理解してくれてるかを気にしながら話すようにしています。メモを取りながら聞いてたらまず大丈夫ですが、子どもが騒ぐのに気を取られたり、診断を聞いて動揺してる様子なら、何度も確認したり紙に書いて渡したりしてます。

言った言わないでモメるのは、病棟リーダーナースか奥さんくらいにしておこうと思いました。