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栗東よしおか小児科の院長ブログ

滋賀県栗東市で小児科医院を開業しています。小児の発達、小児の病気、開業準備のことなど書いてます。

熱性けいれんに関して①

熱性けいれんの予防に解熱剤の座薬(アンヒバ、アルピニー)は全く効果はありません。昨日の記事で少し誤解を招きそうだったので、早いうちに補足します。発熱に気付いてからけいれん予防で入れるのは、一般的にダイアップという商品名で呼ばれる座薬です。

 

熱性けいれんは日本やアジアで多く(5~8%、対する欧米は2~3%)、ほとんどが左右差がなく数分で止まるけいれんで、一生のうち1~2回のみで終わることが多いです。日本では頻度が多いだけあってか、熱性けいれんでも左右差があったり、なかなか止まらない、何度も繰り返すなど典型的でない例も時々見受けます。そういうお子さんは、のちにてんかんや急性脳症に移行しやすいのではという意見から、何度も熱性けいれんを繰り返すときには発熱時に予防的にけいれん止めの座薬を入れることが多いのです。

 

かといって、解熱剤を使っていけないこともないです。しんどそうなら使ってあげてください。けいれんは熱の上がりかけに多い(これは本当)ので、解熱剤で熱を上げ下げするとかえって、けいれんをしやすいので解熱剤は使わない方が良いという意見も以前はありましたが、これはどうも違いそうです。今年の全国学会でもこのことが話題になり、都市伝説などと言われ笑いのネタになっちゃってました。

 

日本ではこんなふうですが、実は欧米では、別にけいれんしてもほっといて良いし(熱性けいれんなら)、けいれんが嫌ならひたすら解熱剤使い続けろというのが主流らしく、海外在住の日本の患者さんで困っておられる方がいました。このへんの信頼できる国内の研究があまりないのですが、印象的にはやはり、出来ればけいれんは予防しとく方が良い気がします。

 

熱性けいれんについては、ずっと前に病院広報誌に書いた記事が好評だったので、それを医院のホームページに載せようと思ってるのですが、見当たらなくて困ってます。誰か持ってませんかね?持ってるわけないよね~。