栗東よしおか小児科の院長ブログ

滋賀県栗東市で小児科医院を開業しています。小児の発達、小児の病気、開業準備のことなど書いてます。

人に興味を持って好きになってもらうには

いきなりですが、私は登山が大嫌いです。

なんでこんなにしんどい思いをしてまで登るのか。やらず嫌いではありません。私の行ってた中学高校は毎年夏に泊まりで登山をさせられます。本当に辛くて二度としないって思いました。これを登山好きな友人に話すと、それは個人のペースを無視して登らされたからじゃないかって言われました。確かにそうかもなって思いましたが、かといってまた登ろうとは思いません。

 

重心医療について、まだ続きます。重心に携わる医師を増やす対策で、学生の頃から施設へ実習に行かせるとか、小児科研修で重心施設研修を必修にするとか(これは救急医療やNICUを志す医師にも、助けた患者がその後どうなるかを見せておくという意図もありますが)いう意見が多いです。私はこれはリスク高い気がします。重心医療って毎日のわりと地味な行為と、いくら頑張っても治って行くものでもない変わらない日々の積み重ねから、喜びや面白さに気付いていくっていう玄人的な性格があると思います。中途半端な期間ではマイナスの印象だけ得て終わるんじゃないかってこと。また、それ以前に義務としてさせられる事を好きにさせるのには余程良い研修しないと厳しいですよね。まさに私の登山のように。

 

じゃあ、なんか前向きな意見を言えよと言われそうです。私はやってる人間が楽しんでやっているのを見せることが最も効果的と思ってます。他人が美味しそうに食べてるものは美味しそうに見えるし、楽しそうにやってることは自分もやってみたくなるんじゃないかと。これ、別に重心だけでなく小児科への勧誘も同じことです。最近は1年目の若い小児科の先生に、「ウソでも良いから仕事は楽しそうにやれ」って言ってます(爆)