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栗東よしおか小児科の院長ブログ

滋賀県栗東市で小児科医院を開業しています。小児の発達、小児の病気、開業準備のことなど書いてます。

悩みが無いのが悩み

発達について

悩みが無いのが悩みなんていう人がいます。本当に何の問題も無い人生を送っておられるのか、問題があっても悩まない良い意味で鈍感なのか、いずれにせようらやましいですね。

 

子育てに関しては、悩みが無いくらい上手く行ってたら、少し気を付けた方が良いかもです。身体表現性障害っていう病気があります。症状としては、歩行障害、頭痛、嘔吐などありますがどれだけ検査しても異常は見つからず、症状自体も一貫性がなく合理性に欠けます。いわゆる「精神的な問題」というやつです。わりと厄介な病気で、症状から小児神経科が担当することが多いんです。仮病は一応この中に入りますが、本人が意図せず生じることも含めるので身体表現性障害=仮病ではないです。

 

幼稚園児から高校生まであらゆる年齢で見られますが、よく共通するのは、とても勉強もスポーツも習い事も頑張る、素直な良い子だということです。ダダをこねたり、反抗したりってことをしない分(出来ない?)、そのストレスの先に、身体症状として表現されるというわけです。当然、親御さんは自分の子育てに自信を持ってるので、最初は信じられない様子です。よくよく話をすると、落ち込まれますが理解いただける方も多く、そうすると子どもの症状もそのうち消えて行きます。どうしても納得いかれない方も、もちろんおられますが。

 

子どもって、いつかどこかで必ず困らせてくれるもんです。何かしら悩みがある方が上手く行ってると思ってた方が良いです。何にも悩みがなく自慢のお子さんであれば、気付かぬうちにストレスをかけてないか注意した方が良いかもしれません。上記の身体表現性障害として現れた子たちも、今のうちで良かったと説明してます。大人になってこれが出ると、かなり難しい状況になってしまいますから。