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栗東よしおか小児科の院長ブログ

滋賀県栗東市で小児科医院を開業しています。小児の発達、小児の病気、開業準備のことなど書いてます。

発作さえ消せば良いとか思ってませんか(てんかんに関して)

小児神経関係 診療方針

こんばんわ。

平成27年春に滋賀県栗東市に開院予定の「栗東よしおか小児科」の吉岡誠一郎です。

 

これからも診て行きたい神経疾患のウエイトとして、発達障害や小児在宅医療と同じか、それ以上なのが「てんかん」なのですが、なかなか書く機会がありません。読んでいただいてる方々の興味は発達関係に集中するので、ついそれに関してばかり書いてしまいます。トピックスですしね。

 

今日は、無理やりてんかんの話です。てんかんって、種類にもよりますが、本当に20-30年ほど前までは治らない病気だったみたいですね。薬の種類も少なく、発作は止まらなくてもともと、減ったらラッキーくらい。だから誰が治療しても同じみたいな。

 

今はたくさんの種類の薬が出てきて、脳外科治療(手術で治せるてんかんがあるんです!)も進んできています。治療者の実力差が出やすくなってきました。そして最近は、てんかんの手術症例を集めたい脳外科と、てんかん治療をしたい成人科の専門医の先生たちが、発作が止まってない各地に散らばるてんかん患者を集めようと色々されています。「専門医に相談、紹介しましょう!」みたいな。

 

でも、てんかん患者さんって発作以外にも色々あるんですよね。知能障害、発達障害、呼吸障害、消化管障害などなど。発作の治療自体がそれら合併症の原因になることも多い。そこまで含めて診てくれるんですか?発作さえ消せば良いとか思ってませんか?と気弱な小児科医たちはみんな心の中で思ってます。

 

あんまり専門医、専門医って言われるんで私も最近取りました。学会認定専門医なんて最低限のレベルを保証するだけで、実力を保証するものではないので興味無かったんですが。そしてこれからも、手術で治せるてんかんを見逃さないよう十分注意して(幸いなことに、親しくさせてもらってる優秀なてんかん外科の先生がおりまして、気軽に相談させてもらってます。いつもありがとうございます!)、専門医として恥ずかしくないようにしっかり勉強を続けようと思います。