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栗東よしおか小児科の院長ブログ

滋賀県栗東市で小児科医院を開業しています。小児の発達、小児の病気、開業準備のことなど書いてます。

母子同服

発達について

こんばんわ。平成27年4月春に滋賀県栗東市で開院予定の「栗東よしおか小児科」の吉岡誠一郎といいます。

 

漢方をかじってる人にはよく知られてますが、「母子同服」って言葉があります。有名なのは「抑肝散(ヨクカンサン)」という夜泣きや疳の強い子、我々の言葉では易興奮性(イリタビリティ)が強い子に、穏やかになってもらうために使う薬です。そしてこの薬は子ども自身だけでなく、お母さんも一緒に飲む方(母子同服)が効果があるとされています。

 

疳の強い、易興奮性の強い子どもというのは、脳の病気が原因でなることもありますが、ほとんどが本人の気質によるみたいです。気質とはいえ、しょっちゅう大泣きして暴れたりしてたら、周囲も大変だし、発達にも良くは無さそうです。それで程度によっては薬を使うこともあるのです。

 

母子同服というのは、そんな疳の強い子の症状は母をイラつかせ、それが子どもに知らず知らずのうちに伝わり、さらに興奮させるという負のスパイラルに入っているのを見通しているかのような言葉です。治療するなら親子とも同時に始めたほうが効率的なわけです。実際、私は本人にしか出したことはありませんが。

 

思うようにならない育児に母がイライラすることは、現在の核家族化や親の未熟さからとかではなく、古代中国の時代から普通にあったことのようですね。