栗東よしおか小児科の院長ブログ

滋賀県栗東市で小児科医院を開業しています。小児の発達、小児の病気、開業準備のことなど書いてます。

インフルワクチンで100%発症予防出来れば

市の方から来年度のワクチンや検診を請け負うかどうかの回答を求める連絡が来ました。もちろん、全部やりますよ。

 

日本のワクチン制度もここ数年で随分変わりました。細菌性髄膜炎では、肺炎球菌性は60%の減少率、ヒブの方はなんと98%の減少率だそうです。ヒブなんてほとんど無くなったくらいの勢いですね、どうりで全く見かけなくなったはずです。肺炎球菌の方も使われるワクチンが変わったところなので、もうちょっと減って行くんじゃないかと思います。ロタワクチンはいまだ自費ですが、それでもロタ腸炎もずいぶん見かけなくなったと思います。ロタは脳炎にもなって後遺症残すこともあるので、ぜひ受けておいて欲しいし、早く公費で受けれるようにして欲しいですね。

 

どんなに効果を示すデータが出ていてもワクチンに懐疑的な人がいます。何と言ってもインフルエンザワクチンが、打っても感染することを実感することが多いからでしょうか。それでも社会全体の流行抑制効果はあると信じていますが。ワクチンを作ることに関しては全くの素人ですが、インフルエンザワクチンが個人レベルで効き目を実感できるようになれば、ワクチン全体の信用度が上がりそうですね。

 

今のワクチンは生まれて半年くらいは、2カ月になった頃から毎月くらい受けないといけません。結構大変ですが、お母さん方には赤ちゃんが良く育ってるかを医者や看護婦さんに確認してもらう良い機会とも思って来てもらえるといいなと思います。