こんばんは。
平成27年春に滋賀県栗東市に開院予定の「栗東よしおか小児科」の吉岡誠一郎です。
最近、生まれたばかり(数日目)の赤ちゃんのけいれんの患者さんをよく見ます。別に流行ってるわけではなく、偶然だと思いますが。新生児期のけいれんは、ほっといても治る良性のタイプか、治りにくいてんかんかどっちかのことが多いです。あと、けいれんっぽく見えるけど、けいれんじゃない身体や目の動きをすることも多くて難しいことあります。
だから、「あれ?これはけいれんかも」と気付いて、保健師さんや生まれた産院などで相談しても、口で症状を説明するだけでは、大丈夫ですよって言われて診断が遅れることもしばしばです。出来るだけ動画を撮って小児科を受診されることをお勧めします。本物のけいれんなら出来るだけ早く止めた方が良いです、今週は用事があるから来週にでも受診しようというのではちょっと呑気すぎます。
あと、遺伝性があることがあります。年配の方はけいれんの家族歴を言いたがらないことがありますが、赤ちゃんのけいれんは遺伝性がある方が良性のことが多いです。お父さん、お母さんが赤ちゃんだった頃に同じ症状が無かったか、おじいちゃん、おばあちゃんによくよく確認しましょう。