栗東よしおか小児科の院長ブログ

滋賀県栗東市で小児科医院を開業しています。小児の発達、小児の病気、開業準備のことなど書いてます。

ディスレキシアとは②

おはようございます。
平成27年春に滋賀県栗東市で開院予定の「栗東よしおか小児科」の吉岡誠一郎です。

 

昨日の続きです。
問題は字の読み書きだけでなく、他の算数、理科、社会などの科目の学習の際に教科書など読めないわけですから、そっちまで学業不振に陥ってしまうことです。実際に理解出来てることも、紙テストを介した評価では低い点に終わってしまいます。そして本人は自信まで無くしてしまうっていう。

 

ディスレキシアも発達障害の一つですから、早期に対応するに越したことはないわけです。今の日本の教育では小学校入学後から平仮名を教え始めます。ほとんどの子はそれまでに字に興味を持ち平仮名であれば読むのも書くのも出来てるので、その時点でほとんど読めないなどならディスレキシアの可能性があり(教えればすぐに読めるようになる子もいるので全員ではない)、だいぶ絞り込めるはずなのですが、小学校はそれどころか他の科目の授業まで始めちゃうわけです。

 

暗算だとか英会話だとか幼児教育なんて不要だと思いますが、読み書きに関してだけは早めに意識しておいた方が良さそうです。早めに気が付いて、時間をかけて、やり方を工夫して教えれば、程度にもよりますが読めるようになりますから。「平仮名は小学校で習うから、全く読めなくたって大丈夫よ」なんて言葉を鵜呑みにすると、本人が入学早々、つらい日々を過ごすことになってしまいます。