こんばんは。
本年4月に滋賀県栗東市に開院予定の「栗東よしおか小児科」の吉岡誠一郎です。
本ホームページにオープニングスタッフ募集告知を出したら、さっそく数件問い合わせがありました。ネットの力はすごいですね。引き続き、興味のある方はホームページのお問い合わせフォームからお気軽にお問合せ下さい。
さて、今日は風邪薬のうちの鼻水止めです。主に抗ヒスタミン剤が使われます。ここでの抗ヒスタミン剤は第1世代で具体的には、ペリアクチン、テルギンG、クレママレット、ポララミン、アタラックスPなどです。抗アレルギー剤とも呼ばれる第2世代の抗ヒスタミン剤(アレジオン、アレグラ、アレロック、ザイザルなど)は除きます。なお、ザジテンは第2世代に入りますが、これのみ限りなく第1世代に近いものと考えています。ややこしいですね、すいません。
どんなふうに効くかというと、鼻やのどの粘膜からの分泌を抑えて鼻水を減らします。副作用がいっぱいです。分泌を抑える替わりに鼻水や痰がねばっこくなり、鼻がつまり、痰がからむ、のども乾く。喘息のときは余計に痰が出しにくくなります。また、薬が脳に移行して眠くなる。それだけなら良いけどけいれんしやすくなります。
ここまでの書き方で、私が相当嫌ってる薬であることは伝わるかもしれませんね。そう、最近はほとんど出していません。私自身、この種の薬に敏感なようでペリアクチン半錠(小学生量)を寝る前に飲むだけで、翌日は1日中眠くて仕事になりません。のどもカラカラになります。
眠くなってよく休めて良いなんて意見もありますが、症状が楽になって休めてるんじゃなくて、無理やり脳の機能を抑えて眠らせてるんだから、それは違うんじゃないかと思います。けいれんが増えるという、ヒトを対象にしたエビデンス(証拠となる研究結果)が無いという意見もありますが、長くなるので、これには後日反論しますね。
こんな薬なのになぜ出し続ける先生がいるのか不思議ですが、きっとお考えがあってのことでしょう。でも、私は出しません!!!