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栗東よしおか小児科の院長ブログ

滋賀県栗東市で小児科医院を開業しています。小児の発達、小児の病気、開業準備のことなど書いてます。

せめて採血くらいしたら?→必要もないのに注射するなんてかわいそうじゃないすか

こんばんは。

本年4月に滋賀県栗東駅徒歩6分に開院予定の「栗東よしおか小児科」の吉岡誠一郎です。

 

先日の「くそ、死ね」動画の中で、ワーワー言ってた外国人のお父さんはよくわかりませんが、少なくともお母さんは心配している様子でしたね。あのケース、小児科医なら入院にしてるかもしれません。医学的に見て本人に入院の必要はないけど、家族の不安が強ければ入院してもらうことがあります。家族心配入院とか親心配入院とか言ってました。そういう時は、点滴も何もせずに自宅にいるのと全く同じ状況で病院で過ごしてもらいます。ほら大丈夫だったでしょう、と納得してもらえば次からは家族も余裕を持って見れますよね。

 

もう一つ、医学的でないことがある入院として「開業医紹介入院」があります。開業医さんが紹介したということは外来治療が出来ないと判断したということだから、こちらの見立てがどうであろうと入院させないといけないものです。患者さんも入院するように言われて来られることも多いです。私自身そう教えられて徹底してた世代ですが、自分が診るわけでもないのに勝手に入院を決めて送ってくるのはどうかと思ってました。かといって、入院にしないと開業医さんの顔をつぶすし、帰宅にして悪化した時に、自分に責任がのしかかるのが怖くて入院にしてました。

 

今の若手の先生たちは、紹介患者さんでも結構あっさり帰してますね。かといって、彼らが慎重さに欠けた安易な対応をしてるわけではないです。彼らは患者さんの状態を、いろんなバイタルサインも含めてしっかり評価した上で根拠を持って入院の必要性を判断しています。そういう教育をされてます。以前の私たちのように、CRP(身体の炎症の指標になる血液検査値)が高いとかだけで判断しないです。

 

せめて採血くらいしてから帰せば?って思って、それを彼らに言うと、「必要もないのに注射するなんてかわいそうじゃないですか」ですって。ほんと可愛くないですね、でもそういうの嫌いじゃないです。

 

最近は外勤先クリニックや休日診などから紹介する時は、紹介先の先生と話をして私の考えを直接伝えますし、空ベッドの状況も確認します。患者さんには最終的にどうするかは病院の先生と相談して決めてねと話して行ってもらってます。気がつけば自分より年下の先生が増えてきましたが、患者さんをお願いするのだから、年次とか経験数とか関係無く、お互いリスペクトの気持ちを忘れずにいたいですね。