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栗東よしおか小児科の院長ブログ

滋賀県栗東市で小児科医院を開業しています。小児の発達、小児の病気、開業準備のことなど書いてます。

歩行器を止めよう

こんばんは。

本年4月に滋賀県栗東市で開院予定の「栗東よしおか小児科」の吉岡誠一郎です。

 

歩行器ってありますよね、まだ自力で歩けない赤ちゃんを乗せて、お尻から体重を支えられた状態で歩くように移動出来るやつです。私はこれを使っている人は、正常な運動発達(首が座る⇒寝返り⇒ハイハイ⇒立つ⇒歩く)を狂わせる可能性があることを知らずに、楽だとか、可愛いからとかで使ってると思ってたのです。

 

使っているという話を聞くと、出来たら止めた方が良いよって話をしてました。そもそも何であんなものが世の中に広く存在するのか不思議に思い、ネットで今さっき調べてみたら、なんとなんと、歩行訓練になるなんて書いてるのがあってひっくり返りました。

 

発達っていうのは、子どもの自然な興味、好奇心に引っ張られて進むものです。仰向けばかりの景色から、うつ伏せの景色を見たくて寝返りをする。目の前の先に触りたい舐めたいものがあるからハイハイする、高いところからの景色を見たくて、高いところのものをつかみたくて立って歩こうとするのです。それに伴い運動神経と筋肉が発達していくのです。苦労せずに一人で好きなだけ歩いて移動できる状況に置くことが、自然な発達を妨げることは明らかだと思いませんか?

 

発達障害の子の乳幼児期をたどると、高率に不自然な運動発達をしている(ハイハイをしなかったり、不自然だったりなど)というのは随分前から言われていて、運動と知能の発達は関連しながら進むと考えられています。だから多分運動だけでなく精神発達にも良くないと思います。

 

もし、自分のお子さんがなかなか歩かなくて心配な方がおられれば、歩行器で訓練するのではなく、歩行の前段階であるハイハイをたくさんさせましょう。自然と歩くための機能と筋力を身につける訓練になっているはずです。