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栗東よしおか小児科の院長ブログ

滋賀県栗東市で小児科医院を開業しています。小児の発達、小児の病気、開業準備のことなど書いてます。

第5回ワクチン勉強会(B型肝炎編)

こんばんは。

本年4月16日に滋賀県栗東市に開院予定の「栗東よしおか小児科」の吉岡誠一郎です。

 

ワクチン勉強会に戻ります。今夜はB型肝炎ワクチン。今回は母子感染予防は省略します。水平感染予防には、任意ワクチンですがヒブ、肺炎球菌、ロタなどとともに通常2か月になってから、生まれて初めてうけるワクチンの一つです。その4週後に2回目。さらに半年後に3回目で完了です。初めの2回はヒブや肺炎球菌と同時接種が出来ますけど、3回目は単独になってしまいそうですね。

 

B型肝炎って、分娩時の母子感染とか、輸血とか性交渉で感染することが有名ですが、普通に一緒に暮らしているだけでも感染することがしばしばあります。保育所などでも。おそらく唾液などを介して知らぬ間に感染しているのでしょう。感染すると必ずしもすぐに病気になるわけではなく、キャリアというまさにウイルスを生きたまま体に持つ状態になります。そして自身の肝炎発症に気を遣うだけでなく、他人にも家族にも感染させまいか常に心配してないといけません。またこのワクチンは肝炎を予防するわけですが、実は肝がんの予防にもなります。肝がんの多くは肝炎から肝硬変となり進展するからです(がん予防とかいうと接種率が上がるかな)。

 

このワクチン、1歳までに3回も接種したら大概免疫はしっかりつくのでしょうけど、10-20年しか維持できないようです。実は私も学生のとき病院実習前に3回ワクチン接種したのですが、出来た抗体はまもなく消えてしまい、数年前に再度3回打ちました。以後は健康診断の検査でもしっかり抗体陽性になっています。

 

水平感染を予防するなら小中学くらいに追加接種しとく方が良いのじゃないかと思いますが、どうなのでしょうね。