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栗東よしおか小児科の院長ブログ

滋賀県栗東市で小児科医院を開業しています。小児の発達、小児の病気、開業準備のことなど書いてます。

ステロイドのうす塗りを続けていくことの恐怖とは

こんにちは。

滋賀県栗東市の「栗東よしおか小児科」の吉岡誠一郎です。

 

昨日の続きです。

フィンガーチップユニットという、湿疹治療外用薬を塗る量の目安になるものがあります。人差し指先端から第1関節までの長さをチューブから搾り出した量(薬0.5gくらいだそうです)が、手のひら二枚分に広さを塗るのにちょうどよい量というものです。

→こちらのリンク参照 http://www.maruho.co.jp/sp/kanja/atopic/external/

 

実際に試してみた方のほとんどは「あれ、結構たくさん塗らなきゃいけないんだな」って思うんじゃないでしょうか。ネットで検索してみると、「いちいち計算してられるか」っていう否定的な意見もありました。これは全く認識はずれ。この目安が意味してるのはまさに前述のように「思ってたよりずっとたくさん塗らないといけないんだ」って気付いてもらえることであって、例えば計算間違いして多く塗りすぎてはいけないとか、副作用が強く出るとかっていうことはありません。

 

他にも塗る量の目安として、ティッシュが張り付いて落ちないくらい塗るとかいうのもありました。

 

facebookでの昨日のブログ記事の紹介コメントで、強いステロイドに変えるのは怖いと書いたのは、副作用が怖いというのではありません。本当に薬が効かないくらい強い湿疹なのか、単にうすく少なく塗りすぎいるために効いていないのかが、外来ではわかりにくいのです。それで、もし強い薬に変えてうす塗りを続けてしまうと、わざわざ薬の効きにくい強い湿疹を作り上げてしまうかもしれません。そして治療の選択肢が無くなっていく、それが怖いのです。

 

というわけで、うちでは10g製剤(5gではなく)しか出してません。しかも何本も出します。はみがきチューブでも整髪剤とかでも、最初は多めに使ってても残り少なくなると、無意識にでも少しずつ使って無くなる日を延ばそうとしてしまいませんか。そうならないように、製薬会社もロクシタンのハンドクリームくらいでかいチューブ入りのを出してくれれば良いのに。規制とかあるんでしょうかね。