栗東よしおか小児科の院長ブログ

滋賀県栗東市で小児科医院を開業しています。小児の発達、小児の病気、開業準備のことなど書いてます。

自分さえ良ければいい人には響かないワクチンの話

こんばんは。

滋賀県栗東市の「栗東よしおか小児科」の吉岡誠一郎です。

 

今夜は自分(の子ども)さえ良ければ、他人なんてどうでも良いと思ってる方には全く響かないワクチンの話です。

 

ワクチンは接種した本人が感染するのを防ぐ目的が一番にあるわけですが、ワクチンを接種したくても出来ない人たちがたくさんいます。病気または治療で免疫低下している人たちです。臓器移植後の人たちだけとか思ってませんか、腎臓病、白血病、自己免疫疾患(膠原病)、ある種のてんかん、などなど、かなりたくさんの患者さんがいます。ワクチンは正常な免疫を持っていることが前提の治療なので、免疫抑制状態ではワクチンは効果が無いだけでなく、危険なことすらあり接種出来ないんです。そして彼らが例えば水痘なんかにかかったとしましょう。普通に死ぬことあります。大げさではなく。

 

そういうやむ得ず免疫抑制状態にある子どもたちを、感染から守るには、なるべく多くの人々がワクチン接種して、社会全体の流行を減らすしかないんです。ワクチンはそのためにも重要なのだと知っていただきたいと思います。

 

ほんとにね、ネットとかで盛り上がってるアンチワクチンの人たち見ると、まとめて無人島にでも移住していただいて、二度と日本に踏み入らないで欲しいと思いますね。