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栗東よしおか小児科の院長ブログ

滋賀県栗東市で小児科医院を開業しています。小児の発達、小児の病気、開業準備のことなど書いてます。

点滴、採血処置時に、保護者に退室してもらうかどうかについて

こんばんは。

滋賀県栗東市の「栗東よしおか小児科」の吉岡誠一郎です。

 

私はあまり採血も点滴もしない方だと思うんですが、てんかんの患者さんで薬を飲んでたりすると定期採血は必要ですし、無知な保育園からの非人道的な強制的アレルギー検査依頼もしばしばあって(最近、心底保育園嫌いになってます)、全くしないわけにも行きません。

 

子どもの採血や点滴処置は、多くの病院で家族には退室をお願いしていると思います。理由は、子どもにとって「自分がつらい目に合されてるのに、目の前の親が助けてくれない」という状況が母子関係を悪化させるという、もっともらしい説が昔からありますが、それなら予防接種はどうなんだとか、喉をむりやり押さえつけてのぞくのはどうなんだ、ということになり、あんまり信憑性が無いですね。

 

やはり、正直なところは医療者がやりにくいからでしょう。そりゃ、安全になるべく1発で終わらせるために、暴れる子にはバスタオルでぐるぐるに巻いて、上からまたがって押さえるということをしますから、親の目の前ではやりにくいです。実際に注射する者も、親に見てられると血管をとらえる成功率が下がるという人も多くおります。

 

私自身はどうかというと、昔から、指導医に見られてようと、看護学生に囲まれてようと、もちろん保護者ににらまれてようと、おそらく成功率は変わりませんでした。集中してそこにある血管を刺すことだけを考えるので。私の採血、点滴処置についた方は気付かれてるかもしれませんが、処置中ほとんど子どもの顔を見ませんし、励ましの声かけもしません。人様の子どもの血管ということを忘れてます。

 

というわけで、うちも原則、採血処置中は保護者には退室願っていますが、どうしても入りたいという方には入ってもらっています。

 

つらい思いをしている子どもを、そばで応援したいという心情はよくわかります。しかし一般的に間違いなく言えるのは、保護者に横で見守られてると、1回でスムーズに終わる確率は下がることはあっても上がることはまず無いです。かかりつけ医院や、受診した病院で、退室を指示されたら従う方が、子どもにとっても幸せと思います。