栗東よしおか小児科の院長ブログ

滋賀県栗東市で小児科医院を開業しています。小児の発達、小児の病気、開業準備のことなど書いてます。

「楽しく穏やかな生活」以上のリハビリはありません

こんばんは。

滋賀県栗東市の「栗東よしおか小児科」の吉岡誠一郎です。

 

うちの子は発達障害なのではないかというお悩みでの受診や問い合わせが後を絶たないのです。診察室に入った瞬間にほぼ診断出来てしまうほど典型的の子もいますが、実際私もその時点ではわからないことも多いです。特に幼いお子さんほど。

 

保護者の方ほぼ全員に話していますが、早期診断したところで、急に良くするようなリハビリも薬もありません(あえて言うと、困ったときの対応策を考えるときに手がかりになる)。発達障害であってもなくても、子どもの発達は伸びていきます。それを邪魔しないように育てることが最大最強のリハビリです。具体的にはどうすれば良いか、「楽しく穏やかに暮らすこと」です。一方で、叱られたり泣かされたりの日々、そしてそれに親もうんざりの状態が続いてるなら、成長するどころか発達は抑制されてしまいます。

 

同年代の他の子と比べさえしなければ、今現在、親も子も楽しく穏やかに暮らせてるというのなら、それをそのまま続けるのが一番のリハビリです。