栗東よしおか小児科の院長ブログ

滋賀県栗東市で小児科医院を開業しています。小児の発達、小児の病気、開業準備のことなど書いてます。

喘息はちゃんと治療しないと子どものうちに治りません

こんにちは。
滋賀県栗東市の「栗東よしおか小児科」の吉岡誠一郎です。

長らく夏休みをいただいていましたが、明日から通常診療再開します。ご迷惑おかけしました。

そして、9月に入るわけですが、この時期季節の変わり目ということで増えるのは喘息発作です。半年前までの勤務医時代は私が研修医の頃に比べると夜間救急に発作で来られる患者さんもほとんど軽症になったと思ってましたが、開業するとまだまだ患者数としては多いなあ、と梅雨時のこれまた発作の多い時期に実感しました。

喘息治療で大切なのは早期治療と予防的継続治療です。発作の時は早めに治療を始めて早く元に戻す、戻った後もすぐに治療を止めず、ぶり返さないようにゆっくり薬を減らしていきます。見た目に咳が減って元気になってても聴診してみると、まだまだ夜間早朝やちょっとしたきっかけで発作が再発しそうかどうかがわかります。自己判断で薬を止めないようにしましょう。

ちなみに「喘息の気がある」とか「気管支が弱い」とか言われた方もほぼ同様に考えた方が良いでしょう。喘息性気管支炎という喘息の前段階として0から2歳で見られる状態があるにはありますが、どうみても喘息発作なのを遠回しに言われてることも多いようです。

喘息なんて大きくなれば治るでしょ、なんてそんな甘いもんではありません。ちゃんと治療しないと大人になっても治りません。そして、ひどい発作はよりによって受験前日だったり、結婚式だったりと人生で重要な時に合わせて起きるものです。