栗東よしおか小児科の院長ブログ

滋賀県栗東市で小児科医院を開業しています。小児の発達、小児の病気、開業準備のことなど書いてます。

子どもの発達に悩んだときは(就学前編)

こんばんは。

滋賀県栗東市の「栗東よしおか小児科」の吉岡誠一郎です。

 

週刊院長ブログです。はい、月刊にならないように頑張っております。

先日から発達外来初診は紹介状を持参出来る方のみにしたところ、やはり問い合わせがずいぶん減りました。それはそれで、その方たちがどうしてるんだろうと気にもなります。

 

今回は子どもの発達大丈夫かなと思ったときにどこへ相談するかの、就学前編です。学校に行っていれば教育のプロである学校に相談すれば良いと思います。幼稚園にも保育園にも行ってなかったり、幼稚園保育園でも規模の問題などで発達障害に関して対応出来ないところも多いようで、相談先が事実上無い方がおられるようですね。

 

順番としてはまずお住まいの行政にある相談窓口を利用するのが良いと思います。ヤフーの検索で「〇〇市 発達相談」と入れてみて下さい。必ず、市の相談窓口のサイトが挙がってきます。私たちは税金を払っているのだから堂々と公的機関を活用すべきです。市の窓口なんだから公立の幼稚園保育園とも連携をとってくれます(のはずです)。実は医療機関は独立しているので、医師と教育機関(幼稚園保育園含めて)とのやりとりは基本的に患者さんを介してしか出来ません。校医とかでもない限りは、医師から所属されてる幼稚園や保育園に直接電話して、「〇〇ちゃんはどういう状況ですか?どういう対応してますか?こんど見に行っても良いですか?」などと連絡とることは出来ないんです。

 

幼稚園保育園に行ってない子でも同様です。近所のお友だちと比べて発達が遅いんじゃないかとか気になったら、本当に病的に遅いのか個性の範囲なのか、専門の方にじっくり診てもらうのが良いかと思います。「隣の芝は青く見える」と言いますが、発達も他の子の出来る部分ばかりに目が行き、自分の子の伸びている部分はわかりにくいものです。