栗東よしおか小児科の院長ブログ

滋賀県栗東市で小児科医院を開業しています。小児の発達、小児の病気、開業準備のことなど書いてます。

幼い頃にそれぞれ3、4回も頑張ったのを無駄にしないよう、小4と小6で忘れないように

こんばんは。

滋賀県栗東市の「栗東よしおか小児科」の吉岡誠一郎です。

 

インフルエンザのワクチン接種を連日続けていますが、その際の母子手帳の確認で他のワクチンの接種忘れがよく見つかります。頻度の多いものをご紹介したいと思います。

・小6で打つべき二種混合(DT)(11歳~13歳誕生日の1日前)

・小4で打つべき日本脳炎第2期(9歳~13歳誕生日の1日前)

・水痘の2回目(1回目から半年後以降)

・おたふくかぜの2回目(1回目が1歳の時なら年長くらいで)

 

DTと日本脳炎2期は小学生ですから、保護者も母子手帳を見る機会も減りますものね。だいたい医療機関(うちも含め)では先々のワクチンの予定を忘れないように鉛筆で母子手帳に書き込んであげたりするんですが、まあ母子手帳を見ない限り気付きませんよね。水痘とおたふくかぜの2回目は近年になり必要性が言われるようになったのもあり、忘れているというより、そういう事実を知らない方が多いですね。

 

いずれも乳幼児期に接種したワクチン効果が弱まってくるところを、追加接種で押し上げて長い期間効果を持続させる目的のものです(ブースター効果)。幼い頃に泣きわめくのを押さえつけられながら痛い思いをして何度も接種したことを無駄にしないためにも、忘れないようにしっかり接種しましょう。インフルエンザワクチンとの同時接種も可能です。