栗東よしおか小児科の院長ブログ

滋賀県栗東市で小児科医院を開業しています。小児の発達、小児の病気、開業準備のことなど書いてます。

どうしてもマスクをしたくなければ

こんばんは。

滋賀県栗東市の「栗東よしおか小児科」の吉岡誠一郎です。

 

このところ当院スタッフは院内感染予防の講演会、勉強会に続けて参加しています。寒くなってあらゆる感染症の方が来られるようになりましたからね。4月の開院時から待合、診察室の掃除は細心の配慮をして行っていました。キッズスペースのおもちゃも毎日何度も拭き掃除しています。私とかは空気清浄機とかプラズマクラスターとかナノイーとかあんまり効果を信用してなくて(一応置いてますけど)、この時期はむしろ加温加湿の方がウイルス活性を抑える気がして、加湿器は奮発して強力なのを置いてます。でも掃除や加湿だけで院内感染を防ぐのは限界がありますね。だって、自分と同時間に受診に来て目の前に座った人からの感染は、医院側がどう努力しても防げませんものね。感染症患者と非感染患者で待合室を分けてますし、水痘などの感染力が強い患者さん用に別室を設けていますが、感染症側待合で患者さんそれぞれが、違う感染症ウイルスとの接触を防ぐのは難しいです。

 

そこでやはり患者さん方にお願いしたいのはマスクです。咳やくしゃみをしたときにウイルスをまき散らす程度をずいぶんと減らします。自分の感染を他人に移すことを防ぐ意味で重要です。でも、ウイルスめちゃくちゃ小さいのでマスクくらいは簡単にすり抜けますから、自分が感染するのを予防することは出来ないかもしれません。

 

自分さえ良ければ他人が病気になろうと関係ないって人はマスクするメリットが無いと思われるかもしれません。でもマスクはもう一つの効果があって、手が口に近付くのを予防できることです。私たちは無意識的でも、かなりの頻度で手を口に近付けています。それでしばしば胃腸炎ウイルスなどに感染します。

 

ですから、どうしてもマスクをしたくなければ、①絶対に咳をしないか、我慢できない時は口を閉じて鼻をつまんで、咳をすること(耳がおかしくなりそう)、②絶対に手を口(顔)に近付けないこと(手をポケットに入れたまま出さないとか?)、これらを徹底するしかないです。

 

はい、出来るわけないですね。やはりマスクをしましょうね。子どもさんは嫌がることが多いかもしれませんが、出来るだけマスクさせましょう。親がすると真似したがるかもしれませんし、マスクに絵を描いたら喜んでするかもしれませんよ。