栗東よしおか小児科の院長ブログ

滋賀県栗東市で小児科医院を開業しています。小児の発達、小児の病気、開業準備のことなど書いてます。

ワクチンデビューは遅くならないようにご注意を

こんばんは。滋賀県栗東市の「栗東よしおか小児科」の吉岡誠一郎です。

 

このところ、うちでワクチンデビューをしてくれる方が増えてきて嬉しく思っています。ありがとうございます。でも、少し気になることがあります。どうせ、また任意接種のB肝とロタのことだろと思われそうですが違います。そっちは啓蒙のかいあってか、軽く9割以上の方が希望して接種されています。気になってるのはスタートが3カ月になってからなどと遅くなってる方が見受けられることです。

 

生まれてすぐにワクチンを開始する国も多く、特にB型肝炎はほとんど、BCGも多くの国で出生してすぐに接種されています。日本の2か月になってからのスタートというのは決して早い方ではありません。他の菌やウイルスにしても、生まれてすぐはお母さんの抗体をもらってるから病気になりにくいというのは今や都市伝説です(確かに一部のウイルスではそういう可能性もありますが、昨今はお母さん自身の抗体価も低いことが多いですからね)。日本は2か月からという決まりがあるので守らないとしょうがないのですが、それでも出来る限り早く接種されるのをお勧めします。

 

さらに最近腸炎が流行ってきていてロタウイルスも散見され、結構しつこい下痢が続くようです。それも心配の種です。ワクチンで予防、軽症化出来るのですから、なるべく遅れないように接種して欲しいです。