栗東よしおか小児科の院長ブログ

滋賀県栗東市で小児科医院を開業しています。小児の発達、小児の病気、開業準備のことなど書いてます。

小児科医の9割を占める子宮頸がんワクチン推進派の先生方へ

こんばんは。滋賀県栗東市の「栗東よしおか小児科」の吉岡誠一郎です。

 

先日の小児科学会総会で子宮頸がんワクチンに関するシンポジウムがあって、その時の空気は断片的にSNSを介して伝わってきてたのですが、まとめたレポートが挙がってたので以下にリンクしました。内容はそちらを読んでもらうとして。

 

私は子宮頸がんワクチンに関しては慎重派です、メリットとデメリットを鑑みれば必要だとは思うものの、推進派の方々の言うように全ての副反応とされてる患者たちの症状は心因性だというのにはどうにも納得いかない。現状、積極的に勧めていません。

 

このシンポジウム、反対派を一人だけ呼びつけて、他のシンポジスト全員が推進派。会場もほとんどが推進派。そしてブチ切れた反対派の先生をみんなでコソコソとディスって笑いものにしてる。司会者も会場の接種再開賛成者を挙手させて9割以上ですね〜とか言ってる。キモチワルイ。小児科医嫌いになりそうです。これを企画した先生は子どもの頃イジメっ子だったに違いない。

 

でね、子宮頸がんワクチン接種再開すべきと挙手した先生たちに言いたいんだけど、ちゃんと接種を勧めてますか?接種すべきという信念があるなら国が積極的な勧奨をしようがしまいが、あなたが勧めて接種すれば良いんじゃないですか?9割の小児科医がみんなで接種を勧めたら、接種率がほぼ0%なんてことはないと思うんですけどね。

 

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