こんにちは。
今日は「出べそ」について。ちゃんとした病名は「へそヘルニア」って言います。1割くらいの赤ちゃんに見られるそうで、ヘソに部分のお腹の輪っかが出生後小さくなって行くんですけど、それが遅れるとヘソが引っこまずに突出してくるものです。放っておいても9割以上で自然に引っ込んで治ってしまうので、以前は特に治療の対象にはならず、どうしても治らなければ後々に手術で治すことも出来るからという話で経過観察を勧めていました。
10年くらい(?)前からでしょうか、それをテープで圧迫して治療する方法が広まってきました。確かに径5cm以上あってオムツを押しのけるくらいの大きな出べそのこともあって、家族としてはちょっと気になるかもなって子も時々おられたのも事実で。テープで出べそを上から押さえつけるんですけど、ほとんどみんな皮フのテープかぶれがひどくなって続かないことばっかりでした。だから私自身、人にそれほど勧めることもなく来たのですが、開院してからどうしても圧迫治療したいという方が出てきて、済生会の先生に使ってる圧迫テープを教えてもらって当院でも始めました。すると、今のところ一人もテープかぶれで中断した方はいません。全然かぶれません。すごいですね、世の中、進歩してるものです。
というわけで、最近は特に強く勧めてはないものの、気にされて希望される方には圧迫治療をしています。ほぼ全例、かぶれることも無くヘソも引っこんでいます。どうせやるなら早い方が早く確実に引っこむので、気になってるなら早めに教えてくださいね。