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栗東よしおか小児科の院長ブログ

滋賀県栗東市で小児科医院を開業しています。小児の発達、小児の病気、開業準備のことなど書いてます。

麻疹ワクチン、今からでも急いで!

こんばんは。滋賀県栗東市の「栗東よしおか小児科」の吉岡誠一郎です。

 

当院の夏期休診は今日(26日金曜日)まで。明日から通常診療ですので、よろしくお願いします。

 

休診中に恐ろしい話。麻疹で発熱後の発疹が出現した日に結構な規模のコンサートに行った19歳の若者がいたというニュース。その場で彼の周辺に、どれだけワクチン接種済だが抗体が付かなかったか消えてる人がいたか、ワクチン未接種のもう論外の迷惑野郎がいたかで、今後どうなるか。カタル期(高熱で鼻と眼がドボドボの一番酷い時期、通常発疹が出る前)は過ぎて感染力のピークは過ぎてたと思いますが。

 

そう、麻疹っていうと発疹のイメージがあると思いますが、通常、発疹が出てくるのは発熱後3〜4日してからです。しかも、発疹も典型的なこともあるけど、中途半端に抗体が付いてるとわかりにくい発疹にとどまることもあり、意外と発疹だけでは診断がつけにくいことがあります。実は診断根拠となる所見は発疹出現前から出てくる口内のコプリック斑という白い斑点です。ぱっと見はミルクカスが残ってるんかなと思わせますが、こすってもとれないのでコプリックとわかります。

 

もし、これからの時期に高熱と鼻汁と眼脂がドボドボしていたら、発疹が無くても口の中を覗いてコプリック斑が無いか確認しましょう。それがあって麻疹の可能性が高いとなっても、よほど死にそうでなければ急いで受診する必要ありません。受診しても飲んでも飲まなくても変わらないような風邪薬と解熱剤が出るだけです。インフルエンザのタミフルみたいな特効薬はありません。ちょっと死にそうなくらいでは点滴も入院もさせてもらえず、病院側の一刻も早くお帰りいただきたいオーラ満載で気分を害するかもしれません。麻疹に関しては病気本人のことより、感染を拡大させないことが最重要課題なのです。

 

麻疹はまだ滋賀には入って来てない様なので、もし麻疹ワクチンが未接種な方はまだ間に合うかもしれません、早めに、翌朝にでも、仕事を休んででも接種しましょう。