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栗東よしおか小児科の院長ブログ

滋賀県栗東市で小児科医院を開業しています。小児の発達、小児の病気、開業準備のことなど書いてます。

ロタワクチンと腸重積と血便

ワクチン勉強会 小児の病気のこと ロタワクチン

こんばんは。滋賀県栗東市の「栗東よしおか小児科」の吉岡誠一郎です。

 

ロタワクチンを説明するときに必ず副作用として腸重積という病気のリスクを説明しないといけません。腸が詰まってしまい、ひどいときは開腹手術をしないといけなくなる病気です。これがあって発生リスクが高まる前の乳児期早期にしか接種できないんです。

 

症状として、腹痛(赤ちゃんが自分で腹が痛いとは言えないので断続的な啼泣となるのですが)、嘔吐、イチゴゼリー状の血便とあります。血便は腸が詰まって血流障害となり腸内で出血したものが出るので、順番的には腹痛嘔吐の後に来るはずです。

 

時々、便に血が混じってると慌てて受診される方がいますが、本人は機嫌良くグビグビ飲めてたら腸重積の心配はかなり少ないです。赤ちゃんの少量の血便は時々あります、便で傷がついたのでしょうか、実際血液ではなく離乳食の一部が赤く見えたって事もあります。下痢嘔吐が無く、本人が元気そうなら様子見てて良い事がほとんどです。腸重積も血便が初発症状ってことも10%ほどはあるようなので(なぜなんでしょう、不思議ですが)、一応注意して見てて下さい。

 

とはいえ、月齢が早いほど腸重積のリスクは少ないし、冬の流行に備えるためにも、ロタワクチンはワクチンデビューの2か月になったらなるべく早く、ヒブ、肺炎球菌、B型肝炎と一緒に接種しましょう。

 

なお、実は6週から接種できるんですが、6週になってすぐに接種すると他の2か月からのワクチンが遅れてしまうし(接種後4週あけないと他のワクチンが出来ないから)、2か月未満では上手く飲めないことも多いので2か月からで良いと思います。