栗東よしおか小児科の院長ブログ

滋賀県栗東市で小児科医院を開業しています。小児の発達、小児の病気、開業準備のことなど書いてます。

時々は母子手帳を開いてワクチンの追加接種時期が過ぎてないか確認しましょう

こんばんは。滋賀県栗東市の「栗東よしおか小児科」の吉岡誠一郎です。

 

そろそろインフルエンザワクチン接種が始まる時期ですが、その予約時に母子手帳を確認すると、
日脳3回目(2回目から半年から1年後)とか4回目(小4)とか、
四種混合の4回目(3回目から1年後)とか二種混合(小6)とか、
B型肝炎の3回目(1回目から20-24週後)とか、

水痘の2回目(1回目から、3か月から半年くらい)とか、

おたふくの2回目とか、

いったあたりの接種もれが目立つます。

 

これは本当にもったいないことです。特に不活化ワクチン(上記でいうと水痘おたふく以外全部)は1回の接種だけでの抗体獲得はとても弱いのです。規定回数をすべて適切な時期に接種してこそ抗体獲得を出来ることになっています。四種混合や日脳とか1回だけ打ってから何年も経ってしまってると、もう最初のは無かったことにして1から接種しなおしたいと思うんだけど、今の予防接種法ではそれは出来ません。

 

子どもに恐怖を与えてまで接種したワクチンが無駄にならないよう、すべて接種しましょうね。当院で接種されてれば必ず母子手帳のすべてのワクチン欄に鉛筆で接種時期を書き込んでますので、時々は母子手帳のワクチンページを確認するようにして下さい。