栗東よしおか小児科の院長ブログ

滋賀県栗東市で小児科医院を開業しています。小児の発達、小児の病気、開業準備のことなど書いてます。

2ヶ月のワクチンデビュー赤ちゃんの2割以上に治療が必要な湿疹が見られます

こんばんは。滋賀県栗東市の「栗東よしおか小児科」の吉岡誠一郎です。

 

生まれたばかりの赤ちゃんに、私たち小児科クリニックが初めてお会いするのが2ヶ月のデビューワクチンの時であることが少なくありません。その場はワクチンだけ行う外来ですが、何かしらの問題に気がついて保護者に確認することもしばしばでちょっとした2ヶ月健診になっています。


体重増加不良やへそヘルニア(出べそ)などを見かけますが、最も多いのは皮膚の問題です、ざっと全体の2-3割くらいでしょうか。かなりひどい湿疹でも、お母さんにその自覚がなくて放置してるか、保湿剤を塗っているのみの方が多いです。

 

ワクチン接種後に次回接種の説明後、ところでこの湿疹は、、、。といった感じで話をして、治療意思を確認出来れば具体的な治療の説明をします。薬の塗り方が最も大切なので一番に説明します。スキンケア(保湿剤の使い方、ワセリンパックとか)や体の洗い方なども知っておいて欲しい重要事項ですが、いっぺんにたくさん説明されても実行出来ないことが多いので、とりあえず湿疹の薬(ステロイドなど)である程度良くしてから、次回受診時(ひどめの時は1週間以内)にさらにスキンケアなどの説明を加えて行きます。

 

2ヶ月くらいならその時点でかなりひどい湿疹でも、適切な治療でほとんどきれいに出来ます。しかし、昨今常識くらいに言われている、乳児期早期の荒れた皮膚が食物アレルギーの原因になっている説を考えると、もっと早く治療に入れれば食物アレルギーも確実に防げたかもしれないと思うと残念に思います。


生まれて2ヶ月間くらいは急激に皮脂量が変化するので、皮膚の状態も変化が激しいのです。1ヶ月健診の時はごく軽い湿疹でも、その後に急に悪化することも多いです。生後から2週間毎くらいに健診をするようにすれば、皮膚を正常に保つだけでなく、体重増加不良やへそヘルニア(必ずしもテープ圧迫療法は必要ではないですが)にも早めに気づくことが出来て良いんじゃないかと思ってます。