栗東よしおか小児科の院長ブログ

滋賀県栗東市で小児科医院を開業しています。小児の発達、小児の病気、開業準備のことなど書いてます。

だいたいウンコになるメイアクトをそれでも出し続ける先生の熱い反論を聞きたい!

こんばんは。滋賀県栗東市の「栗東よしおか小児科」の吉岡誠一郎です。まだまだ、看護師、医療事務、脳波技師とも募集中です。よろしくお願いします。

 

メイアクトやフロモックス(ジェネリックだとセフジトレンピボキシル、セフカペンピボキシル)などの第3世代セフェム抗菌薬をほとんど処方しなくなって久しいですが、私の場合、その理由はそれらの薬が持つピボキシル基という構造が低カルニチン血症を引き起こして低血糖や脳症の原因となった報告が相次ぐようになったからでした。なんのこっちゃわからないかもしれませんが、ご興味おありなら過去記事読んでみてください。

 

最近ではそういった副作用とか関係なく、そもそもほとんど腸から吸収されず効かないから意味がないって、「だいたいウンコになる薬(DU)」なんてディスられたりして、感染症専門の先生からもボロクソに言われるようになっています。確かに昔はよく使っていたけどメイアクトやフロモックスがすぱっと効いた例の記憶もあまりないかもしれないです。そういうわけで、周囲の滋賀医大系列の小児科の先生では使っているのを見たことないし、若い先生は用量すら知らないんじゃないでしょうか。

 

その中でもやっぱり頑なに出している先生はいるんですよね、耳鼻科とかが多い。溶連菌に対して5日間出される先生も多いですね、ほとんど吸収されなくても抗菌薬に弱い溶連菌なら効くのでしょうか、やってみたことないからわかりませんが。

 

こんなに無効だと断言されている薬をそれでも出し続けるのは、何か思う所があるのでしょう。あまり親しい先生の中にはいなくて出来ないのですが、ぜひ聞いてみたいです。メイアクト、フロモックス不要説に対して熱く反論してくれる先生いないですかね。実は効いてんだよバカヤロー!って感じのを。