栗東よしおか小児科の院長ブログ

滋賀県栗東市で小児科医院を開業しています。小児の発達、小児の病気、開業準備のことなど書いてます。

湿疹は原則定期受診で

こんばんは。滋賀県栗東市の「栗東よしおか小児科」の吉岡誠一郎です。
久しぶりの投稿です。事務、看護師とも採用が決まりましたが、もうちょっと採用したいので看護師、事務、脳波技師ともにまだ募集中です。よろしくお願いします。

湿疹治療を希望される患者さんには原則定期受診で来ていただいています。受診のたびに次回再診予約をして、それまでに足りるように薬を処方します。それまでに悪化あれば薬をこっちに変えて、良くなったら塗る回数を減らしてなど、経過中の治療変更をお願いすることもあります。また、急にひどくなったり、どうして良いかわからなければ早めて受診してといったふうにしています。

多くの皮膚科や小児科では、だいたい2週後くらいに来てとか、薬が無くなりそうになったら来てとかいう指示をされて、具体的に予約を取ってないようです。そうするとどうなるか。多くの患者さんは2週後にと言われれば3~4週後に来ます。薬が無くなる前にと言われれば、薬が無くなってから来ます(もしくは受診出来る日までもつようにちょっとずつ薬を使って悪くなります)。そして、そのうち来なくなります。それで治っていれば良いですが、大半は一段と悪くなって(治療前に逆戻りして)数か月後に突然受診されます。患者さん側の自己責任と言えなくもないですが、治療する側としてはこんなに悲しいことはない。再診予約日をきっちり決めると、それは人と人との約束ということでの良心からか簡単にすっぽかされることも少ないです。そういうわけでいちいち再診予約を取っています。

あともう一つの理由として、皮膚の状態を保護者と医師で一緒に見て確認して治療方針を決めるためです。皮膚の状態の良い悪いの判断は意外と難しく、例えば多いのは最初かなりひどい湿疹だったのが薬でぐっと良くなると、まだ湿疹が残っていても完全に治ったように見えてしまうようです。湿疹治療の目標は全く異常のない皮膚にしてそれをキープすることです。中途半端で止めてしまうとすぐに元のひどい湿疹に逆戻りします。治療開始時や悪化時はその判断がとても重要になるので、再診までの期間を1~2週と短めにしています。薬の塗り方やスキンケアの方法も説明していても誤解されていたり伝わってないこともありますが、再診が早めだと修正も早めに出来ますし。

栗東よしおか小児科に湿疹でかかると、やたら再診予約をさせられてうざいと思われているかもしれませんが、私の意地でも治したいという気持ちからくるものなので、ご理解いただければお付き合いください。