栗東よしおか小児科の院長ブログ

滋賀県栗東市で小児科医院を開業しています。小児の発達、小児の病気、開業準備のことなど書いてます。

子ども達を「かゆみ」というストレスから守るために

こんばんは。滋賀県栗東市の「栗東よしおか小児科」の吉岡誠一郎です。

 

最近、園医を担当している幼稚園の入園前健診が続いています。うちに赤ちゃんのワクチンの頃からよく来てくれている子たちもたくさん来られました。開院してもうすぐ3年だから、その頃赤ちゃんだった子はもう入園前なんだなあと感慨深く思っていました。

 

それにしても湿疹(アトピー)の子が多い、子どもだから外見は気にしないだろうけど、掻き傷もひどく四六時中掻いているような子ばかりでした。これだけかゆい状態が続いていたら発達にも影響するんじゃないかって思います(エビデンスは無いと思いますが)、絶対ストレスになってますもんね。全員のお母さんにそれに関して話をしていたら、永遠に健診が終わらないので、よほど酷い子以外はスルーでしたけど。

 

でも、その中でもうちによく来てくれている子たちは、みんな肌がきれいで良かった。自分がやろうとしてきた結果が思わぬところで実感できてうれしかったです。赤ちゃんの頃から湿疹自体をコントロールすることと、お母さんのスキンケアへの意識と習慣を育てることは、後に子ども達を「かゆみ」というストレスから守るために大切なことです。うちではデビューワクチンのときから必ず意識して診るようにしています。

 

かといって湿疹治療は入園年齢から始めても全く遅くありません、乳児よりちょっとだけ治りにくいかもしれませんが。でも、いつだかも書いたように小学校に入ると途端に治療しにくくなります。子どもが傷がつくほどいつもボリボリどこかを掻いてるようなら、なるべく早めに治療に連れて行ってあげて欲しいと思います。