栗東よしおか小児科の院長ブログ

滋賀県栗東市で小児科医院を開業しています。小児の発達、小児の病気、開業準備のことなど書いてます。

湿疹がないところをかゆがるときは

こんばんは。滋賀県栗東市の「栗東よしおか小児科」の吉岡誠一郎です。

 

どうしたことかもう6月下旬というのに関西は梅雨に入りませんね、このまま入らないのでしょうか。そんなことってあるんでしょうか?

 

梅雨入り前ですが暑い日が増えてきました。最近、お子さんが首とか腰(パンツやオムツ内の)とかを掻きだしてませんか?湿疹治療が順調に進んで、ステロイドの外用回数を減らしてきてた患者さんでも、最近かゆがるので毎日塗っていますと言われる方があります。良く聞くとそこに湿疹が出てきたわけではないが掻いて赤くなるので追加外用しているとのこと。おそらくそれは汗+べとつく系の保湿剤による痒みと思われます。

 

こういう湿疹が順調に良くなってきてる方は真面目に保湿剤もしっかり塗ってくれてることが多いので、冬場の感覚で保湿してると汗が蒸発しにくくなり痒みが出てきている可能性があります。首やオムツ内などの乾燥しにくいところは保湿剤を少なめにするか、夏場だけクリーム剤をローションやフォーム剤のさっぱり系に変えてみても良いかもしれません。当院でお勧めしてるワセリンパックもそのような部位は薄めにパックしましょう。汗がたくさん出る原因になるお風呂もなるべくぬるめ短めにしてくださいね。

 

こういったこともそうですが、湿疹の治療は病院で薬だけもらって保護者の自己流でやろうとすると上手くいきません。有名なプロアクティブ療法も必ず医師と相談しながら調整するようにしましょうね。