栗東よしおか小児科の院長ブログ

滋賀県栗東市で小児科医院を開業しています。小児の発達、小児の病気、開業準備のことなど書いてます。

熱があってもそんなにしんどそうでなければ自宅で休んでる方が良いですよ。受診して本物のインフルもらっちゃいますよ。

あけましておめでとうございます。滋賀県栗東市の「栗東よしおか小児科」の吉岡誠一郎です。年末年始しっかり休みを取られた方は明日が仕事始めでしょうか。私は例年通り年始はクリニックで3日から、個人的には元旦朝から休日診療所で外来やってました。まだまだ他院と一緒にたっぷり休むような身分ではありません。なんて偉そうに言ってても来年はどうなるかわかりませんが(笑)。

 

で、やっぱりインフルエンザが多いですね。今年はわりとわかりやすい気がします。高熱でしんどそうにしてると検査も陽性で、熱あるけど38℃台とかで元気そうだとほぼほぼ陰性です。だから、熱あってもそんなにしんどそうでなければ自宅で休んでる方が良いですよ。自分が楽したいから言ってるのではなく、受診して本物のインフルとかもらっちゃうのを懸念してるんです。仮にインフルエンザであっても軽いなら薬なしで治りますしね。

 

多少咳鼻があればインフルエンザでなくてもムコダイン等くらいは出しますが、わざわざ体調悪いのに出かけて行って、待合でいろんなウイルスを浴びながら数時間待ってまでもらって飲むほどの薬ではありません。解熱剤が欲しければ「アセトアミノフェン」が入ってる解熱剤をドラッグストアで買えば良いと思います。飲めるならとりあえず葛根湯も良いと思います(高熱になってたら効かないけど)。ちなみにアンパンマンシロップはダメです、けいれんのリスクがある私の大嫌いな第一世代抗ヒスタミンや、1ミリも効かない咳止めとか入ってます。自宅にあるなら即刻捨てちゃってください!

 

インフルエンザは特にそうですが、高熱が続いたのちに解熱してから咳鼻が悪化することがあります。回復期にそうなるケースは多いです。熱が下がってきてれば肺炎になんてなってません、大丈夫です。だけど咳が多ければ熱が無くても安静にしていましょう。でないと週単位で咳が続くことになります。安静にしてても咳が全然減らないようなら喘息になってることがあるので受診しましょう。