栗東よしおか小児科の院長ブログ

滋賀県栗東市で小児科医院を開業しています。小児の発達、小児の病気、開業準備のことなど書いてます。

保湿剤を塗ってるが皮膚の乾燥が治らないという方々へ

こんばんは。滋賀県栗東市の「栗東よしおか小児科」の吉岡誠一郎です。

 

久々に皮膚のことを書きます。よく保湿剤を塗ってるが乾燥(カサカサ)が治らないといわれる方がいます。原因はほぼ以下の二つのどっちかです。

①すでに乾燥を通り越して湿疹になってる

⇒湿疹になってしまった部位は保湿剤をどんだけ塗っても治りません(極々軽い段階を除いて)。感覚的に皆さんが言う「カサカサ」や「ガサガサ」は湿疹のことが多いです。軽いうちにステロイド軟膏で抑えないといけません。

②乾燥肌が酷すぎて保湿剤が足りてない

⇒乾燥肌(湿疹含めて)になってしまってから期間が長いと皮膚のバリア機能が崩壊してるので、1日に1~2回さらっと保湿したくらいではあっという間に乾燥します。保湿剤が合ってないと言われる方がいますが、それよりも量と回数が足りてない事の方が多いです。

 

実際、上記のような判断は一般の方では難しいです。さらにいうと、風呂の湯が熱すぎるとか(39℃までくらいで)、トビヒになってるとかいろいろあります。とにかく、自分の判断であれこれするよりひどくならないうちに受診しましょう。ひどくなってからでも治療は出来るけど、時間も労力もかかります(医者はあーしてこーしてと指示して薬処方するだけだけど、実際治療するのは保護者ですしね)。