栗東よしおか小児科の院長ブログ

滋賀県栗東市で小児科医院を開業しています。小児の発達、小児の病気、開業準備のことなど書いてます。

可能性の低いリスクに振り回されないでほしい

こんばんは。滋賀県栗東市の「栗東よしおか小児科」の吉岡誠一郎です。

 

県内にもコロナが急増していて小児例も見られるようになりました。ついには昨日、隣の市に保育園児に陽性者が確認されました。

 

以前から隣市である事業所でもクラスターが起きていて、その事業所に勤めていた方(陽性者や濃厚摂食者ではない)の子どもと同じ保育園の方が、コロナが心配ということで受診されたりしています。それだけ離れていたら、あまりそこからの感染は考えにくいのですが、心配になってしまうようですね。

 

ウイルスによって多少の違いはありますが、周囲への感染力はだいたい発症日(発熱、咳鼻などが実際に出現する日)の直前から、発熱など強い症状が出てる間が高いものです。今日たまたま見た情報では新型コロナウイルスは発症2~3日前からの感染力が高いそうです。確かに他のウイルスより発症に先駆けて感染力が上がるのは厄介です。しかし潜伏期に感染することはまれでしょうし、感染してても症状がずっと無い人からうつることも、症状が強い人からと比較したら多くはないのではと思います。

 

PCR陽性者→経過観察中のその濃厚接触者→その同僚→その子どもである保育園児→その保育園の同級生、というふうにウイルスが順番に衣服などに接着してリレーされてくるととかはかなり考えにくいですし、感染するなら感染者との接触だけど潜伏期であればうつる可能性は低いと思います。最悪、感染してたとしても多くの場合、特に小児は軽症で終わると言われています。

 

つまり、何が言いたいかというと、あまり可能性の低いリスクに振り回されないようにして欲しいと思います。で、これまで起きてしまってることは過去のことでどうしようもないので、これから出来る外出自粛や手洗いを徹底するほかないと思います。