栗東よしおか小児科の院長ブログ

滋賀県栗東市で小児科医院を開業しています。小児の発達、小児の病気、開業準備のことなど書いてます。

人に嫌われないようにはどうするか

発達障害の子たちはしばしば人に嫌われます。好かれることもありますが、嫌われることの方が多いです。本人に悪気はなくても、人をイラつかせ不快にする言動をしてしまいます。それが症状だからです。風邪ひくと咳鼻が出るのと同じです。風邪の時の咳はいたわってもらえますが、発達障害の子たちは嫌われてしまいます。

 

そのイラつかせ能力はたいしたもんです。十分にわかってるつもり、見慣れてるつもりの私でも、外来で時々少しイラっとすることあります。それを学校の同級生たちにただ我慢しなさいったって無理でしょう、そりゃもうイジメの対象にするしかないでしょう。

 

そんな困った彼らでも人に嫌われないようにする方法があります。友達の何かすごいと思ったことを言葉にして声にして言ってあげること。声に出すことがポイントですね。「おまえ、足すげえ速いよなー、すげえなー」とか「ネコの絵を描くの上手だね〜、かわいいな〜、いいなぁ〜」とか。確かに普段からこれを言われてたら、多少イラっとする言動されても許してしまいそうです。

 

振り返ると私たち大人も、人のことを見てスゴいなって心で思っても、口に出して言ってあげることって意外と少ないことないですか?みんなで心掛けると、けっこう良い社会になりそうな気がしますね。