栗東よしおか小児科の院長ブログ

滋賀県栗東市で小児科医院を開業しています。小児の発達、小児の病気、開業準備のことなど書いてます。

支援級がそんなに嫌ですか?

ぼちぼち年長さんの就学判定の結果が聞かれるようになってきました。ここでいうそれは、発達障害の可能性を指摘されてる子が、小学校入学に際して地域の普通学級か特別支援学級養護学校(特別支援学校)かが決まることです。そこでは頑なに支援学級や養護学校を拒否する親さん(祖父母も含めて)が必ずおられます。そういうクラスに入ってしまったら、人生終わりだくらいに思われるようですね。

 

支援学級から入学しても、順調に行けば途中から普通学級に戻ることも出来るんですよ。支援級在籍中も可能なら普通級で過ごす時間を作り増やしていきますし。

 

反対に、普通学級についていける発達ではない子を、無理やり普通学級に押し込んだら本人は地獄の日々ですよ。その中で砕かれた自己評価心を立て直すのは、かなりの時間と苦労を要します。勉強が遅れるのが心配というのもよく聞きますが、むしろ逆で無理に通常学級に入れたら勉強どころじゃなくなるし、支援学級で個々に合わせた勉強をした方が絶対に伸びますね。

 

僕たちの目標はどんな子でも将来出来るだけ自立して社会参加して行けるようにすることであって、目先の普通学級ではありません。学校を信じて、長い目で見ていってあげて欲しいです。