栗東よしおか小児科の院長ブログ

滋賀県栗東市で小児科医院を開業しています。小児の発達、小児の病気、開業準備のことなど書いてます。

風邪薬について(腫れ止め編)

こんばんは。
本年4月に滋賀県栗東市に開院予定の「栗東よしおか小児科」の吉岡誠一郎です。
このブログ、実はアクセス解析によると8割がスマートフォンかららしいです。で、パソコンやタブレットなら右側に正式ホームページのリンクが見えるんですが、スマートフォンからはそのリンクが見えないんです。というわけで、なるべく毎回記事内にリンクを貼るようにしました。オープニングスタッフ募集はそちらを見て下さいね。

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で、今日もしつこく風邪薬。今回は腫れ止め。風邪をひくと喉やリンパ節とかが腫れたりします。それを抑える薬です。以前はダーゼンとかエンピナースとか消炎酵素剤と呼ばれる薬がしばしば使われてましたが、効いてるのか、自然経過で良くなってるのか、わからない程度でした。と、思ってたら数年前ダーゼン臨床試験で効果が無かったとして回収、製造中止になってしまいました。エンピナースもそのうち無くなるんでしょうかね。

 

私はトランサミンをよく使います、正式な薬剤名はトラネキサム酸です、そう、練り歯磨きによく入ってるやつです。本来、止血剤として使われますが、炎症を抑えて組織修復を助ける作用があるらしく、扁桃炎や口内炎、じんましんにも使われます。皮膚科ではシミの治療にも使われてて、一部では若返りの薬と言われてるそう。効きめは、うん、なんか効いてる気がするかな程度です。

 

というわけで、そんなに風邪のお子さんみんなには出しませんが、アデノの燃えるような扁桃炎とか、手足口病の激痛の口内炎とか、盛大に腫れたオタフク風邪とかには、少しでも効いて楽になればと思い処方しています。ちなみに私の母は風邪の時はトランサミンが一番効くそうです、気のせいかもしれませんが。