栗東よしおか小児科の院長ブログ

滋賀県栗東市で小児科医院を開業しています。小児の発達、小児の病気、開業準備のことなど書いてます。

大人のアスペの見分け方

こんばんは。

本年4月に滋賀県栗東市に開院予定の「栗東よしおか小児科」の吉岡誠一郎です。開院スタッフ募集してます、詳しくはこちらのホームページへ

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どこの社会でも、周りを困らせたり不快にさせる言動をとる人が少しはいると思いますよね。そういった人をさして「彼(女)ってアスペですよね」って、少し発達障害をかじった専門外の別の人から訊かれることがあります。そもそもアスペルガー症候群という診断名が無くなってしまったことや以前の基準でも社会生活に困ってなければ診断にならないと話しますが、生物学的な目で見ると確かにその傾向があることもあります。一方で全然違うこともあります。どう違うのかって?いろいろ見る点はありますが、一番納得いただける説明はアスペルガー症候群の方は「本人に悪気がない」ってことじゃないかと思います。

 

アスペルガー症候群自閉症スペクトラム障害)は、自分の言動により相手がどう感じるかといった目に見えない事を予測したり想像するのが苦手ですから、不快にさせようと思ってたわけでもないし、そうしてしまったことにすら気付いてないこともあります。だから、私はそういう人に不快にさせられても、そこまで嫌ではありません(そりゃ少しはイラっとするけど、しゃーないなと)。反対にアスペルガーでない人、つまり「悪気」がある人(=相手を不快にしてやろう、または不快にしても構わないと思っている人)に対しては激しく嫌悪しますけど。

 

みなさんも、自分を不愉快にさせる人と出くわしたとき、そこに「悪気」がなさそうだと感じたときは、少し寛容にしてあげて欲しいなと思います。そう、妖怪のせいにでもして。