栗東よしおか小児科の院長ブログ

滋賀県栗東市で小児科医院を開業しています。小児の発達、小児の病気、開業準備のことなど書いてます。

ADHD治療薬、抗精神病薬、抗うつ薬の子どもへの使用について

こんばんは。

本年4月に滋賀県栗東市に開院予定の「栗東よしおか小児科」の吉岡誠一郎です。

 

下の今朝出ていたyahooニュースの記事について。2002-2004年と2008-2010年の期間でADHD治療薬や抗精神病薬抗うつ薬の処方が増加してるって話です。これ2014年からのデータが出たら、さらに大幅に増えてるのでしょうね。コンサータストラテラリスパダールエビリファイデプロメールジェイゾロフトといったところでしょうか。

 

どれも私もいくらかは使っています。やはり必要なときもあると思います。問題は本当に必要な子だけに使ってるか?薬を使わなくても治る子に使ってないか?というところです。私はこのあたりの薬を開始してるケースは、ほとんど初診から半年以上かかってます。初めによくよく何か悪い要因がないかを確認します。ごく簡単な環境の調整であっさり良くなることもあります。習い事減らすとか、静かな寝室で寝るようにしたとか、両親と離れて祖父母の家で生活するようにしたとか(⇒全部本当にあった)。

 

これらの薬の長期的な影響はうん十年しないとわかりません。慎重に使っていかないといけません。


Yahoo!ニュース - 子供に向精神薬処方増…注意欠如などで2・5倍 (読売新聞)