こんばんは。
本年4月に滋賀県栗東市に開院予定の「栗東よしおか小児科」の吉岡誠一郎です。
漢方薬の風邪薬といえば葛根湯ですが、インフルエンザくらいの高熱が出てるような風邪にはなかなか効かないと思いませんか?そう、この薬は風邪のひき始めにはよく効きますが、例えば熱が上がってしまった段階ではもうタイミングとしては遅すぎるようです。
風邪のひき始めを自覚するのってけっこう難しくて、よほど睡眠を十分にとって健康的で、疲労もストレスも無い生活をしてる人ならいざ知らず、ちょっと体調悪いなと思っても寝不足かなとか、仕事疲れかなくらいにしか思いませんよね。咳鼻や喉の痛み、熱が出て、あ、これは風邪ひいたのかもとようやく気付くのが普通でしょう。熱が出てない段階なら葛根湯でも間に合うかもしれませんが、熱から始まる風邪だともう遅いかもです。
私なぞは、決して健康的な生活ではありませんが、少しの体調変化でもすぐに葛根湯を飲みます。そのまま良くなることも多く、結局風邪のひき始めに対し葛根湯が効いたのか、風邪ではなかったのか、わからないことが多いですね。
葛根湯の使い方として個人的にお勧めしたいのは、家族がインフルエンザと診断された時に、予防的に飲み始めるというもの。同じ屋根の下に住んでる人がインフルエンザになったら、どんなに隔離したって感染します。潜伏期が1-2日くらいとして、葛根湯を3日くらい続けておけば発症しても軽く済むかもしれません。タミフルを予防内服するときのように保険が効かないので高く、副作用の心配して、受診しないともらえない上に医者に面倒くさがられるというのと違い、葛根湯ならそのへんでいくらでも市販されてますしね。
最近では子ども用に飲みやすく味付けしたのも出てますよ。