栗東よしおか小児科の院長ブログ

滋賀県栗東市で小児科医院を開業しています。小児の発達、小児の病気、開業準備のことなど書いてます。

喘息の赤ちゃんのステロイド吸入療法とネブライザー

こんばんは。

滋賀県栗東市の「栗東よしおか小児科」の吉岡誠一郎です。

 

やはり喘息患者さん、またはその予備軍的なしつこく喘息性気管支炎が長引く年少のお子さんが増えてきました。去痰剤、オノン(またはキプレスなど)、ホクナリンテープなどで粘ってますが、夜ひどくならないか心配だなって子は多くおります。小児気管支喘息ガイドラインでも内服でコントロールできないときは、2歳未満の子も含めてステロイド吸入が勧められていて、ひどくならないうちに導入したいなと思える子も何人かいます。

 

ステロイド吸入は霧を噴射してそれを吸い込むタイプや、粉状につぶした薬を吸い込むタイプがあります。霧を吸うやつなら補助器を使って出来ないこともないけど、やはり小さい子には病院においてあるような、卓上のネブライザーが確実と思います。

 

で、この卓上ネブライザーは何万円もするものと思われがちですが、意外と手頃なのですよ。アマゾンで確認したら安いので1.3万円くらいで出ていました。一台購入していれば、定期ステロイド吸入にも発作時吸入にも、入れる薬を変えれば使えます。

 

貸出をしている小児科さんもあるようですが、うちでは感染や破損などの問題からネブライザーの貸出は行っておりません。

 

1万とちょっと。これを高いと感じるかは人それぞれですが、将来お子さんが一生苦労させられるかもしれない喘息をしっかり治せるのなら安いものではないでしょうか。

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