栗東よしおか小児科の院長ブログ

滋賀県栗東市で小児科医院を開業しています。小児の発達、小児の病気、開業準備のことなど書いてます。

てんかんでも妊娠出産育児とも普通にできます

こんばんは。

滋賀県栗東市の「栗東よしおか小児科」の吉岡誠一郎です。

 

私のてんかん患者さんには、若いお母さんも多くいます。みなさん、中学や高校から診てきた患者さんです。中学や高校から発症するてんかんは、抗てんかん薬が良く効き、続けていれば発作なく日常生活を送れるけど、薬を止めるとほとんどが再発するタイプが多いのです。薬を飲んでる以外は、発作の無い普通の生活を送っている患者さんたちは、再発が多いことを知ると、多くがそのまま薬を続けることを選択されます。ですので、女性の場合、そのまま妊娠出産される方が多いです。

 

てんかん薬の中には、妊娠の際、赤ちゃんの体が作られるときに悪影響(催奇形性)がある薬があります。ですが、多くは内服量に依存するので、それに該当する薬を少なめにして影響の少ない薬を付加して補ったり、影響の少ない薬だけでコントロールを試みたりします。妊娠した段階であわてて薬の調整をしても遅いので、女性のてんかん患者さんはもう中学生くらいから将来を見据えた内服調整をしています。現在のところ、全員が母子ともに無事に出産、育児をされています。

 

当方、小児科クリニックですが、日本てんかん学会認定てんかん専門医を取得しており、てんかんについては成人の患者さんも数多くフォローさせていただいています(脳波、血液検査なども可)。てんかんの外来治療のため、仕事や学校を休んで総合病院を受診されている方がおられれば、当院では平日19時までの夜診療と土曜午前診療もしておりますので、お気軽にお問合せ下さい。