栗東よしおか小児科の院長ブログ

滋賀県栗東市で小児科医院を開業しています。小児の発達、小児の病気、開業準備のことなど書いてます。

子どもの発達に悩んだときは(就学後編)

こんばんは。

滋賀県栗東市の「栗東よしおか小児科」の吉岡誠一郎です。

 

自分の発達外来を紹介状必須にしておいて、そのままなのも無責任なので、もう少しお話ししたいと思います。とりあえず就学後編。

 

就学後に子どもの発達に関して悩んだときは。。。まず、多いのは学校での問題行動だと思います。授業中立ち歩くとか、他児に手が出るとか、不登校とか、授業についていけないとか。まずは学校の先生と十分に話し合いましょう。そしてうまく行かないままに、担任の先生とだけの話し合いを延々続けるのは絶対に止めましょう。残念ながら多くの先生は発達障害に関して十分な知識を持っていません。学校内外にいる専門の先生に必ず入ってもらいましょう。らちが明かなければ校長先生に介入してもらいましょう。そこまでしてやはり対応がわからなかったり、医療的介入が必要と判断されれば病院を紹介してくれると思います。

 

学校では何の問題も無いと言われてるが心配という方は、先生に問題が無いなりに普段の様子を紹介状として書いてもらいましょう。それも重要な情報になります。

 

偏見を持った目で見られるのが嫌で、学校に相談したくない、でも薬は飲ませたいという保護者もおられます。うちではそういう方は初めからお断りしています。一日のうちの長時間を学校で過ごすのだから、学校の協力が不可欠です。信じて一緒に対応していきましょう。

 

他医療機関をすでに受診している方で、紹介状(セカンドオピニオン)を頼みにくいという方もおられます。今後の医療機関との関係を気にされるかもしれませんが、往々にしてばれます。何となくわかるものです。こそこそ他の病院を受診して後から知られるるくらいなら、堂々と「他の先生の意見も聞いてみたいので、紹介状を書いていただけますか」と勇気をもってお願いしましょう。セカンドオピニオンを求めることは患者さんの当然の権利です。

 

実は、今までの発達外来でも、初診後しばらくは学校と保護者を連動させることがメインになることが多いんです。学校で起きてる問題に対して、学校と十分に話し合いが出来ていないというのはおかしな話です。