栗東よしおか小児科の院長ブログ

滋賀県栗東市で小児科医院を開業しています。小児の発達、小児の病気、開業準備のことなど書いてます。

自分(の子ども)の病気と治療に関心を持ちましょう!

こんばんは。

滋賀県栗東市の「栗東よしおか小児科」の吉岡誠一郎です。

 

インターネットが普及して病気のこと手軽に自分で調べられるようになってきてそれは良いのだけど、ネットでは間違った記事も溢れていて、患者さんが過剰に不安を抱えてしまう弊害は、近年医療関係者の間ではよく言われていることです。

 

しかし、自分が開業して気付いたのはそれとは正反対の、自分の病気が何であって、どういう治療がされているかを全く知らない方が意外と多いということです。別の病院でずっと定期受診している方が、何の病気で受診しているのか、飲んでいる薬がとういう薬なのか、今後どうする予定だったのかなどを尋ねても全く知らないという。医者が何も説明しないのか、患者さんがちゃんと聞いてないのか。パターナリズム(父権主義、素人が専門家の意見や指示を全面的に受け入れてしまう)の関係って、高齢者世代の医者患者間には多いと思っていましたが、若い世代にもかなり多いんだなって驚きました。

 

私はいろいろ病気のことを知りたがる患者さんに説明するのは好きな方だし、特に知りたがってなさそうでも無理やり説明していますし、再診のときも重ねて説明しています。大切な自分(子ども)の体に使う薬なのだから、最低限のことは知っておいて欲しいと思ってます。特に何かで別の病院を受診したときに、全くわからないと医者側としてはとっても困ります。

 

湿疹に出されている薬がどういうものなのか、食物アレルギーでの卵制限はいつまで続けるのか、フルタイドキプレスは勝手に止めて良いものかどうか、コンサータは一生飲み続けるのか、あやふやな方はちゃんと主治医に確認しましょう。