栗東よしおか小児科の院長ブログ

滋賀県栗東市で小児科医院を開業しています。小児の発達、小児の病気、開業準備のことなど書いてます。

ロタワクチンを接種しなかったことを

こんばんは。滋賀県栗東市の「栗東よしおか小児科」の吉岡誠一郎です。

 

GWも終盤にさしかかってますね、当院はカレンダー通りの診療かつ今日(5/5)は休日診療所当番で、私自身は結局二連休が最長でした。というわけで、さして遠出もせずにちまちま医院の雑用などして過ごしました。

 

休日診は午前こそ混み合ってましたが、午後からはガラガラでした。その中でも喘息と胃腸炎の方が多い印象でした。今日書きたいのは腸炎の方。なぜかわかりませんが、以前ほど嘔吐が止まらなくて困る方より下痢主体の方が多いですね。ほとんどの場合、嘔吐から下痢主体に移っていくのは回復過程にあることが多いので、診ている方もずいぶん安心出来るんですが、時にかなりの頻度の下痢が数日以上続いてる子がいて心配になります。そういうのはやはりロタウイルスが多い。ノロと違いロタは下痢だけでも脱水までわりとすぐに行って重症化します。

 

そういう時に、ロタワクチン接種の有無を聞きます。接種されてると安心感はずいぶんと違います。未接種だと、「心配ですね、十分今後の状態に注意して下さい」と説明しています。ちょっといじわるに思われるかもしれませんが、私たちも本当に心配なのです。でも、正直、接種しなかったのを後悔して欲しい気持ちも少しはあります。

 

当院に来てる患者さんはワクチン接種率が高めですが、休日診などに行くと地域全体ではまだまだと思わされます。ロタワクチンは時期を逃すと後から思い立っても接種出来ませんが、接種しとけば良かったと思われた方が、次のお子さんに接種してくれたり、友人に勧めてくれたら良いなあと思います。