こんにちは。滋賀県栗東市の「栗東よしおか小児科」の吉岡誠一郎です。
てんかん学会の帰りに書いています。毎年ですが、この学会では脳外科の先生のてんかん外科の話があって、毎回聞かされるのが「内科(小児科)が内科治療(薬)で治らないてんかん患者をいつまでも囲って、外科にまわさずに患者を不幸にしてる」っていう論調。一時期よりもだいぶ減ったけど、まだそういう事言う先生がいる。
それはわかるんだけど、こっちも不安なんだって。いくら昔と違って安全だって言われても、全身麻酔して頭蓋骨に穴開けて脳を切るんだから、リスクがゼロなんてわけがない。取り返しのつかない合併症が起きたらどうしようって思ってしまうんですよ。かれこれ10人以上、自分の患者さんを手術してもらったけど、どれだけ症例を重ねてもそれは変わりません。自分の手で内科治療で最後まで治したいなんてエゴ、ひとかけらも無いんですよ。
それこそ自分の子どもを手術してもらうのと同じ感覚。そこをわかって欲しいなって思います。