栗東よしおか小児科の院長ブログ

滋賀県栗東市で小児科医院を開業しています。小児の発達、小児の病気、開業準備のことなど書いてます。

早めになおしたいときには漢方薬を使いましょう

こんばんは。滋賀県栗東市の「栗東よしおか小児科」の吉岡誠一郎です。

 

ときどき、週末旅行なので早めに来ましたといって来院される方がいます。残念ながら、普通のカゼ(ウイルス感染の)などに対しては早く受診して風邪薬を始めたからといってひどくならないとか早く治るというものではありません。風邪薬で咳や鼻水が軽くなって、栄養がとれて、免疫力がアップしてというかなり回りくどい経過を考えれば多少は早く治るのかもしれませんが。基本的には続くときは続きますし、悪くなるときは悪くなります。

 

とはいえ、そう突き放すのも何なので、そういう方には漢方薬をお勧めしています。薬自体が西洋薬のような症状そのものをターゲットとしているのではなく、体全体の調子を整え、免疫力を上げるように働くからです。つまり早く治るようになるんじゃないかってこと。

 

そう勧めると最初っから、「え?漢方なんて飲めないと思います」と言われるご家族がいますが、薬は子どもが飲めると思わないと飲めませんし、効くと思わないと効かないです。信じるものが救われるのです。意外に飲んでくれるもんですよ。